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食物アレルギー治療の今

SDGsや環境問題
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んにちは、このブログ記事を書いているGINZA HAIR(エトウです。福岡市中央区天神大名のGINZA HAIR SOLUTIONっていう美容室で髪切っとります。

ご新規さんはこちらのこだわりもご覧ください。

世界大会や技能五輪国際大会で日本代表として優勝・入賞をしたりしてます。

あと、GOOODS ARTっていうショップやHAIRCOMPASS™️っていう髪質性格診断を考案しました。本も2冊ほど出版しています。

好きな事して生きとります。興味のあることは、つくることです。もちろん一番は仕事です。だって毎日つくれますから!

趣味の植物栽培は20年弱でマンションのベランダと室内に1000鉢は管理しています。アデニウムやパキポディウムをはじめ多肉植物、サボテン、アロエ、盆栽とさまざまです。

その他絵描いたり、キャンプしたり、死ぬ日まで何かをつくって、研究して、それで生活できるなら幸せです。

 

それでは今回のブログの内容はこちらです。

食物アレルギー治療の今

花粉症やアレルギー性鼻炎、喘息など、何らかのアレルギーに悩まされている人は多い。アレルギー疾患は、国民の約5割が罹患する国民病となっています。

アレルギーとは、体の外から入ってきた花粉やダニなどの異物に対して、異物を排除するための「免疫」と言う仕組みが過剰に反応した結果、かゆみや鼻水、咳などの症状が出てしまうことです。

症状を発症させる元となる物質を「アレルゲン」と言い、数あるアレルギーのうち、食物アレルギーとは、食物がアレルゲンとなるアレルギーの事です。

食物アレルギーは、普段他の人が当たり前のように食べている食材が食べられないなど、日常生活に支障が出るなど、ときには呼吸困難になり意識を失ったりと、命に関わる症状が出ることもあり、アレルギーの早期の全容解明と対処療法の確立が急がれる。

近年、従来なら食べずに避けるしか対処の方法がなかったアレルゲンとなる食物を、逆に食べて鳴らすと言う「経口免疫療法」が注目され、期待を集めてきました。

しかし2017年、神奈川県内の病院で経口免疫療法を受けた牛乳アレルギー患者が心肺停止に陥り、脳に重い障害が残ると言う事例が発生しました。食物アレルギーの治療は、確立されているとは言えない状況にあるのです。

本来なら異物である食べ物を、食べても大丈夫な理由

アレルギーが起きる仕組みについて、体内にある「ナイーブT細胞」は、食べ物などのアレルゲンが入ってきた場合には「Th2細胞」に変化します。このTh2細胞が、B細胞と言う別の免疫細胞が活性化させると、B細胞はアレルゲンを攻撃する「lg E抗体」を作り出します。このlg E抗体が作られることを「感作」と言います。

2度目以降にアレルゲンが体内に入ったときにlg E抗体がアレルゲンを攻撃することで、アレルギーが起きるのです。

本来食物は人体にとって異物なんです。異物である食物が体内に入ると免疫システムが反応するのは、むしろ当然のことなんです。

逆に、一般的に食べ物を食べても平気なのはなでしょう?

多くの人は食べ物を食べても平気なのはなでしょう?これは大きく2つの仕組みが働いているからです。

①「消化」による分解

食物アレルギーのアレルゲンは、ある程度の大きさを持ったタンパク質である場合が多いです。しかし消化によってタンパク質が分解され、小さなアミノ酸になってしまえば、免疫システムから攻撃されにくくなる。

②免疫システムの「教育」

もう一つは、口から入った食べ物をむやみに攻撃しないように、免疫システムを「教育」する仕組みがあることです。

実はナイーブT細胞は、食物の断片のタンパク質の情報を受け取った際、Th2細胞ではなく、「制御性T細胞」と呼ばれる細胞に変化する場合がある。制御性T細胞は、異物を攻撃しようとするTh2細胞の働きを抑える細胞です。

特に腸内で暮らす腸内細菌から分泌される成分には、ナイーブT細胞が制御性T細胞へと変化するのを助ける効果があることが明らかにされつつあります

口から入った食べ物に対して免疫反応を起こさない仕組みを「経口免疫寛容」と言います。

乳児が食物アレルギーになる原因

食物アレルギーを発症するのは0歳〜1歳の乳児が多いです。不思議なことに、それまで母乳やミルクを飲んでいたのに、離乳食を初めたとたんアレルギー反応が出ることが多いです。

反応が出るのは2回目以降にアレルゲンが体内に入ったときであるはずなのに、なぜだろうか?

それは、離乳食を口にする前に、アレルゲンがすでに体内に侵入していたからである。

たとえば、アトピー性皮膚炎などで皮膚の表面がガサガサしていると、皮膚からアレルゲンが侵入する。すると経口免疫寛容がはたらかず、免疫システムが異物とみなし、IgE抗体をつくる。これを経皮感作と言います。

また、そば粉などアレルゲンの粉末を気道から吸収することで感作してしまう経気道感作もあります。

アレルゲンが最初に口から入って腸にまで到達しないと、制御性T細胞ができず、経口免疫寛容がはたらかない。このため、離乳食を食べはじめて口からアレルゲンが入ってくると、すでにつくられたIgE抗体がアレルゲンを攻撃し、初めて食べた物なのに症状が出てしまうのです。

経皮感作については、興味深い事例もある。それまで食物アレルギーのなかった女性が、小麦タンパク質でできた石鹸を使って洗顔をしつづけたところ、ある日小麦を食べたときにアレルギー症状が出たのだ。これも、経皮感作によって、小麦タンパク質に対する免疫反応が制御性T細胞のはたらきを上まわったことが原因だと考えられている。

もちろん食物アレルギーのすべてが経皮感作がきっかけでおきるわけではない。胃腸が未熟でタンパク質を細かく分解しきれなかったり、腸内細菌の数や種類が十分でなかったり、遺伝的な問題があったりして、経口免疫寛容がうまくはたらかないことでも起きます。

食物アレルギーのアレルゲンは、年齢とともに変わっていく

食物アレルギーのアレルゲンとして、よく耳にするのは卵・牛乳・小麦である。この三つは3大アレルゲンとよばれています。その他、ソバやピーナッツ、エビやカニなど甲殻類のアレルギーもあります。

アレルゲンになりやすい食べ物とそうでない食べ物のちがいは何でしょう。

「加熱されても性質が変わりにくく、胃酸や消化酵素にも強いものがアレルゲンになりやすい」と言われています。

また、アレルゲンの種類によっては発症する年齢やアレルギーの治りやすさにちがいもあります。たとえば、年齢別のアレルゲンの種類を見ていくと、0~1歳では3大アレルゲンの割合が多いが、それ以上の年齢になると、ピーナッツやソバの割合がふえていき、小学生になると甲殻類のアレルギーもふえる。

その一方で、3大アレルゲンの割合は、年齢が上がると減っていく。食物アレルギー患者の数自体も、0歳〜1歳が最も多く、年齢が上がるとどんどん減っていきます。

つまり、3大アレルゲンの食物アレルギーは年齢とともに治っていきやすく、ピーナッツやソバ、 甲殻類などに対する食物アレルギーは発症すると大人になっても治りにくなるという。

アレルギーのタイプも年齢によって変化していくので、成長時期によってことなるアレルギー症状にかかっていくことを、「アレルギーマーチ」と言います。

もし現在、乳児が食物アレルギーやアトピー性皮膚炎を発症しているのなら、将来は喘息や花粉症、アレルギー性鼻炎などを発症する可能性も高くなることがわかっています。

予防のために「なるべく食べさせない」のは逆効果

食物アレルギーは、どうすれば予防できる(食物アレルギーの体質にならずに済む)のだろうか。

まず、アトピー性皮膚炎を発症している場合は、アトピー性皮膚炎を治していくことが予防の第一歩になります。

皮膚が正常に戻れば、皮膚からアレルゲンが侵入することはなくなります。また、乳児の親なら「離乳食をいつから食べさせるか」に悩む人も多いと思います。

食物アレルギーを予防するために、妊娠中や授乳中に牛乳や卵、小麦粉などの食材を自分自身が食べない母親もいらっしゃいます。しかし、最近の研究では、妊娠中や授乳中に、母親がアレルゲンとなる食べ物を食べなくても、そして離乳食の開始を遅らせても、食物アレルギーの予防効果はないのだという。むしろ、それぞれのべ物を適切な時期に食べさせた方が予防効果が高いことがわかってきています。

2016年に日本で行われた研究です。アトピー性皮膚炎を発症しているが食物アレルギーはまだ発症していない乳児を二つのグループに分け、生後6か月からごく少量の加熱した卵を段階的に食べさせたグループと、12か月まで食べさせなかったグループを比較したところ。

結果は、やはり前者のほうが卵アレルギーの発症が少なかったのだ。つまり「食材が危ないものではない」という体への“教育”は、乳児期に行われるということである。かといって、早すぎる離乳食の開始は腸管が未発達なため、やはり食物アレルギーが発症しやすくなる。と言うものでした。

それら踏まえても、小児科医の推奨する生後5~6か月ごろから離乳食を始めることが大切だと言うことです。

アナフィラキシーショックは、命にかかわる

食物アレルギーの症状はさまざまですが、一番よく知られているのは、皮膚のじんましんです。

そのほかにも唇やのどが腫れたり、鼻水やくしゃみが出たり、目がかゆくなったりすることもあります。咳が出たり呼吸が苦しくなったりすることもあり、症状は人によってことなります。

同じ人が同じ食べ物を食べても、そのときによってちがう症状が出ることもあります。本当に難しい病気です。

食物アレルギーの症状の中でも、特に注意が必要なのが「アナフィラキシー」です。呼吸困難に陥ったり意識を失ったりして、命にかかわってくることもあるからです。

学校生活でとくに注意が必要なのが「食物依存性運動誘発アナフィラキシー」です。これは、特定のアレルゲンを摂取してから数時間以内に運動をすると現れるというもので、給食後の昼休みや午後の体育の授業、放課後の体育会系の部活の練習などで発症することが多いです。

その他「口腔アレルギー症候群」という、口の中や口の周辺だけでおきる食物アレルギーもあります。これは、特定の生の果物や野菜を食べた後に口やのどがかゆくなったりヒリヒリしたりするというものです。

口腔アレルギー症候群を発症する人は、シラカバやハンノキなど特定の花粉についてのアレルギーをもっていることが多いです。これは、その果物や野菜と、花粉のタンパク質の分子の構造が似通っていることでおきる様です。

たとえばシラカバの花粉症の人はリンゴなどのバラ科の果物でアレルギーをおこしやすい。など、 果物や野菜は消化されれば分子の構造が変化するため、全身の症状はおきず、あくまで症状は口やのどだけになるのです。

原因の食材を突き止める方法は?

食物アレルギーの検査の方法は、主な検査の一つが血液検査です。これは、血液中にIgE抗体がどれだけあるのかを、アレルゲンごとに調べていく方法です。ただし、IgE抗体が血液中になくても、乳児などではアレルギー反応が出ることもあるし、その逆に、とくに症状がなくてもIgE抗体がすでにつくられていることもあるので注意が必要です。

もう一つの検査が「皮膚プリックテスト」とよばれるものです。

こちらは、食べ物のエキスを針につけ、皮膚を針で少しだけ傷つけて、その傷がアレルギー反応によって腫れるかどうかを見る皮膚テストです。

血液検査は対象となる食べ物が限られているのに対し、プリックテストはどんな食材でも検査することができます。より直接的な検査として「食物経口負荷試験」もまります。これは実際に疑わしい食材を食べてみて反応を見るという直接的なものです。

アナフィラキシーの症状が出たり、原因となる食材がはっきりしなかったりしたときに行われます。ただし、この検査は重い症状を引きおこす可能性があるので、必ず専門の医療機関に入院または通院し、専門医のもとで慎重に行いましょう。食物経口負荷試験では、何のアレルギーなのかがわかるだけでなく、どの食材をどのくらい食べると症状が出るかまでわかるため、その後の食事の方針や治療の目安を立てることができます。

*必ず専門の医師の元、慎重に行いましょう。

食物アレルギーの治療法は?

より安全で低年齢の患者にも効果的な治療法として「経皮免疫療法」と言うものがあります。フランスの企業が考案したこの治療法は、皮膚にアレルゲンを含む「パッチ」を貼って治療していくというものです。

現在はまだ研究段階ですが、ピーナッツアレルギーに関してはもうすぐ製品化される段階にまで進んでいる様です。症状は貼ったところにしか出ないため、手の届かない背中に貼れば、0~2歳の子どもにも行いやすい。

「皮膚からアレルゲンを取り込めば、経皮感作するのではないか?」と疑問に思うかもしれないが、この方法では制御性T細胞が活性化されやすいため、その心配は不要なのだという。

患者の生活に大きな影響をあたえてしまう食物アレルギー。安全・確実で、根本的な治療法が確立されることを期待したいです。

引用元:厚生労働省 健康局 がん・疾病対策課

https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10905100-Kenkoukyoku-Ganshippeitaisakuka/0000111693.pdf

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