こんにちは、このブログ記事を書いているGINZA HAIR(エトウ)です。福岡市中央区天神大名のGINZA HAIR SOLUTIONっていう美容室で髪切っとります。
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世界大会や技能五輪国際大会で日本代表として優勝・入賞をしたりしてます。
あと、GOOODS ARTっていうショップやHAIRCOMPASS™️っていう髪質性格診断を考案しました。本も2冊ほど出版しています。
好きな事して生きとります。興味のあることは、つくることです。もちろん一番は仕事です。だって毎日つくれますから!
趣味の植物栽培は20年弱でマンションのベランダと室内に1000鉢は管理しています。アデニウムやパキポディウムをはじめ多肉植物、サボテン、アロエ、盆栽とさまざまです。
その他絵描いたり、キャンプしたり、死ぬ日まで何かをつくって、研究して、それで生活できるなら幸せです。
それでは今回のブログの内容はこちらです。
アデニウムの主な流通種とその特徴

アデニウムの種類は100種類以上はあると言われています。しかし固定された流通種と呼べるものは大きく分けてこの4〜5種類になります。
流通は少ないですが原種は合わせて10種ほどです。
特にタイで園芸が広がってからは、MIXと呼ばれるものが増えすぎて、原種の保存が難しいほどです。
無駄に改良が進むことはどうなのかとも思います。
アデニウム・アラビカム Adenium arabicum
・塊根部分が横広がり
・花は鮮やかなピンク
・葉は楕円で小ぶり
原産自生地は、アラビア半島南部、サウジアラビアやイエメンの紅海やインド洋の沿岸が原産地です。
現地では乾燥した地域では株型に成長し、より濡れた地域では樹木の様に成長します。高さが4mに直立した幹も生み出します。高地では巨大な塊根部に枝が複数伸びるシルエットになります。
「arabicum」は、原産地の「アラビアの」という意味です。
最大の特徴は、オベスムより塊根が低く横に広がります。
アデニウム全般、花の色や花弁の形もとても似ているうえに、近年はタイなど園芸用にミックスされ過ぎて、アラビカムの特徴があっても特定することは正直難しいのが現状です。
塊根だけでも大きな魅力のあるアラビカムですが、塊根とはアンバランスな美しい花です。くっきりとしたピンク色のとても鮮やかな花を咲かせてくれます。
現地では、花は休眠開けの葉が生えてくる春ごろに咲くことが多いのですが、日本では葉が繁っている時期でも葉を落とし咲くこともあります。
アラビカムは、冬は基本的には葉を落葉させて、休眠状態を作ります。同じ栽培環境であればオベスムの数週間後に葉を展開していきます。
サウジ株やイエメン株で花のサイズ感やシルエットの特徴はことなります。
アデニウム・オベスム Adenium obesum
・塊根部分はボトルの様な形
・表皮は灰褐色〜オレンジ
・花は濃いピンク〜赤で根元に行くにつれ白いグラデーション
・葉は楕円〜卵形
原産自生地はセネガルからスーダン、ケニアまで、アフリカ大陸の広い範囲で、紅海を挟んだアラビア半島にも自生しています。
ボトルのような塊根部は、自生地ではほとんどが地中に埋まっています。
自生地では高さ1m以上で、最大で3mにまで成長します。
塊根の表面はうっすらとひび割れていて、灰褐色からオレンジ色に近い色の表皮をしています。
特にケニア沿岸部産の個体はオレンジ色が強く人気です。
塊根の頂点付近からは幹(太い枝)を上に向かって伸ばしていきます。株が小さいうちは主幹の一本のことが多いように思います。
大きくなるにつれ、細い支を分岐しはじめます。枝の先端付近からは、光沢の楕円形から卵形の葉を展開します。葉色は明るく光沢のある緑から薄暗い緑まで様々です。
オベスムはラッパのような管状の花は、濃いピンクから赤色で根元にいくにつれ白くなっていきます。”砂漠のバラ”の名称も納得の美しさです。
オベスムは冬の環境か次第では落葉せずに過ごすこともあります。半常緑樹という考え方もできるかもしれません。
特に冬でも暖かい環境下で水もよく吸えば花も咲かせます。
その場合、短い冬の期間落葉と休眠を行います。
遺伝要素と育成環境で、花のサイズ・開花期間や幹感はアラビカむより多種多様です。その分変化に富んだ品種を生み出すことができます。
アデニウム・オレイフォリウム Adenium oleifolium
・アデニウムの中で一番小さい
・葉の形は細長く、うちに丸まる
・葉の表面はスエードの質感
・花はピンク
原産自生地は、南アフリカ、ボツワナ、ナミビアにまたがる広大な砂漠、カラハリ砂漠が主な自生地です。標高1000m前後の草がまばらに生えた草原や、石灰岩の岩の上などに自生しています。
アデニウム属の中でも最小種といわれており、成熟した株になると幹径50〜70cm、高さは最大でも40cm程と小ぶりです。そのほとんどは30cmほどです。
オレイフォリウムは塊根のほとんどが地中に埋まっています。現地栽培のオレイフォリウムはむっちりとした魅力的な塊根を持っているので、露出させて栽培されることが多いようです。
よく似た種が多いアデニウムの中でも、オレイフォリウムは葉に大きな特徴があるので見分けるのは比較的簡単で、オリーブに似た柔らかいライトグリーンの葉をしており、葉の形状も細長く、内側に丸まっています。葉の表面は非常に細かい微毛が生えているため、スエードのような質感と見た目をしており、葉っぱも楽しめます。
細長いラッパ型をしたピンク色の美しい花を咲かせます。小型種なので他に比べると成長はとてもゆっくりです。
アデニウム・ソコトラナム Adenium socotranum
・ほぼオベスムで塊根部分が四角
・葉は楕円でくっきり白い葉脈
・葉の表面はスエードの質感
・花は先端が鋭く尖っている
ソコトラナムはオベスムにも似ています。(*オベスムの亜種として扱われることもある)
アラビア半島の南にあるインド洋のソコトラ島固有種です。
若株のうちは似ているので見分けるのが難しいですがある程度成長すると樹形に違いが出てきます。
オベスムは縦方向に育ちやすく、でっぷりとティアドロップ型の樹形になりやすいのに比べ、ソコトラナムは幹の丈はあまり伸びず、四角くなることが多いようです。バオバブのミニチュアバージョンといったシルエットになります。
そして主幹から長い枝を何本も伸ばすのが特徴で、葉はオベスムに比べて楕円形で中央に白い葉脈が入り、表面にはうっすらと微毛が生えています。
花にも若干の違いがあり、オベスムは花弁が楕円形の丸っこい花を咲かすのに対し、ソコトラナムの先端が鋭く尖った花を咲かせます。
ソコトラ島の植物を入手することは現在は困難で、ソコトラ島という特殊な風土が原産のために栽培は丈夫なオベスムに比べて少し難しく、寒さにはとても弱いのが難点です。
タイソコトナムとは改良種ですので、原種のソコトラナムとは全くの別物です。
アデニウム・ソマレンセ Adenium somalense
・塊根部分はラグビーボールのような円錐
・表皮は滑らかな質感
・葉は竹の葉に似た披針形で葉脈は薄ピンク
・花はピンク〜濃い赤でサイズは小さい
美しい細葉をもったアデニウムです。
原産自生地は、ソマリア・ケニア東部・タンザニア北部が原産で、標高700mまでの平原や荒れ地に自生しています。
種小名の 「somalense」は自生地のソマリアに由来しています。
自生地では塊根の大部分が地中に埋まっており、地際からいくつにも分岐した枝を伸ばします。長い年月を経た古株になると枝の高さは3〜4mに達します。中には5m弱のものもあるようです。
ソマレンセの塊根は円錐形からラグビーボールのような形をしており、表皮は滑らかな質感で、凹凸やひび割れなどもほとんどありません。
塊根の上部からは何本か太い枝を伸ばし、そこから細い枝を分岐させながら上に伸ばします。
枝の先端からは細い披針形の葉を展開し、明るい緑色をした葉で葉脈は白から薄いピンク色をしています。
どっしりした株姿と細い葉の対比が面白いのも本種の特徴の一つです。
大株にならないとなかなか開花しませんが、花の美しいアデニウムの仲間らしいピンク色から濃い赤色の花を咲かせます。花のサイズは小さく直径2〜3cmほどです。
アデニウム他の品種の見分け方
一般的な園芸店などで「砂漠の薔薇」や「アデニウム・アラビカム」として出回っているものは、実の所ほとんどが「アデニウム・オベスム」です。
アラビカム、ソマレンセ、ソコトラナムなど、いずれもオベスムの亜種として記載されましたが、現在ではシノニム(同物異名)という扱いだそうです。
園芸種といての広がりで名前と形や特徴が確立されていることから、別品種として流通されています。
またそのアラビカム自体もタイなどで接ぎ木されたものや、交雑種が多いため、純粋な原種のオベスムを入手するのは正直困難です。
見分け方として塊根の形状がオベスムの塊根は小さなうちから球状やラグビーボール状に育ちますが、アラビクムやその交配種は末広がりの形状に育ちます。
残念ながら、現在流通しているものはそのほとんどが「交雑種」と思って間違いないです。
交配種以外で流通は少ないですが、以下の5つがあります。
ソマレンセ・クリスパム Adenium somalense var. crispum
Adenium somalense var. crispumは、ソマレンセの矮性種です。塊根部もそれ程大きくは成長しません。高さが30㎝を超えることはめったにありません。
葉は狭く直線的で、通常は強く波状で、目立つように白い線状です。
花も独特です。
他品種と比較して、大きな喉とより小さく、より狭い、白からピンクがかった花びらを持っています。四角い花びらの縁は、しばしば下向きにカールされています。喉のピンクから赤の蜜ガイドは、花びらの先端まで半分まで伸びて、花にはっきりと縞模様の側面を与えます。
ボヘミアナム Adenium boehmianum
Adenium boehmianumは、多くの形質においてA.swazicumとはかなり異なります。
直立した、多く枝分かれた低木で、高さ3mで、常に岩に見られます。その葉は属の中で最も大きく、先端付近が最も広いです。
その植物の成長期は非常に短いです。それは年に約3ヶ月しか葉に残らないので、これは育成環境条件によって拡張することはできません。
コーデックスは十分に発達していない。それはナミビアとアンゴラで発生し、A.swazicumから大陸の反対側にあります。
花はA.swazicumの花と非常によく似ていますが、通常は直径5cm未満で小さいです。それらは、植物が活発に成長している間、わずか数週間だけです。
アデニウム・ボヘミアナムは、生育期が短く、結果として成長が遅いため、栽培向きではありません。
ドファレンセ Adenium dhofarense
Adenium dhofarenseは、オマーンのドファール沿岸とイエメンの近隣の山岳地帯に発生します。海抜960mの高地に生息しています。自然発生地は熱帯林です。
大きく光沢のある葉が特徴です。他のアデニウムとは一線を画しています。花は小さなピンクです。
ムルチフローラム Adenium multiflorum
Adenium multiflorum 「A.obesum var. multifiorum」は、園芸的にも地理的にもA.obesumとは大きく異なります。
アフリカ南部の東側、モザンビーク、および西と南でそれと国境を接する国々で発生します。
自然界では、背の高い低木です。栽培では、常に厚く、丈夫で、直立しています。A.obesumのように、成熟した栽培植物には明確な塊根はありませんが、茎と根が非常に大きくなっています。
苗は最初の数年間、顕著な卵形のコーデックスを持っています。葉は大きくてとても広いです。
A.obesumとは対照的に、この種は義務的な長い冬の休眠を持っています。生育条件にかかわらず、葉は秋に落ちます。 涼しい条件や乾燥した条件では、少なくとも4か月間は成長が再開しません。
冬に2〜4ヶ月間、葉がなく、他の時には咲きません。花びらは白で、はっきりと定義された赤い縁があります。白い喉には、常に15個の目立つ赤い蜜ガイドがあります(花びらごとに3つ)。花の平均直径は約6〜7cmで、花びらはA.obesumの花びらよりも尖っています。
Adenium multiflorumは種子から活発に成長しますが、A.obesumの植物よりも大きなサイズで成熟します。
4〜5年目になるまでめったに花を咲かないです。
スワジカム Adenium swazicum
Adenium swazicum「A.boehmianum Schinz var. swazicum」は、南アフリカの東海岸、スワジランド、南アフリカとモザンビークの隣接地域で発生します。
それは低木種で、A.obesumやA.multiflorumよりも成長が少なく、広がりが多いです。
ほとんどのクローンの茎は弱く横たわって、水平に広がるか、鉢の上に垂れ下がっています。
成熟した株は巨大な塊根を形成します。塊根部分は実生から育てれば膨らみますが、挿し木でも数年で同じように地中で肥大させます。
長くて細い葉は、ほとんどのアデニウムよりも明るい緑色で、うちわ形で縁は通常わずかに波打っています。
太陽の下では、葉は中葉に沿って上向きに折り畳まれる傾向があります。
A.obesumのように、暖かく保ち、水をやればほぼ常緑樹になるか、長い冬の休眠を余儀なくされる可能性があります。暖かい温室の条件の下では、秋に成長が止まりますが、葉は冬を通して徐々に落ちます。新しい成長は春先に始まります。
スワジクカムは通常、夏の終わりと秋に数ヶ月間咲きます。しかし、一部のクローンはほぼ連続して開花しており、晩冬には数週間の休息しか経験していません。
広い花びらの花は、花びらの縁から暗い、マークのない喉の端まで、平均6〜7cmの直径で均一な色です。色は通常ミディアムピンクですが、一部のクローンでは濃い紫色です。花は深紅色または白色である可能性があります。

いろんな品種が接木され、世代が進み、砂漠のバラと言われるもう一つの由縁は、バラと同じく改良されすぎて種類が多いという点です。
本来の現地の株が減りつつあり、原種を特定したり保つことが困難になりつつあります。
名前で購入すると、全然違うものだったりしますし、限りなく改良種が出てきていますので、楽しみ方は人それぞれかと思います。
大きく育つと品種の特徴がわかりやすくなると思います。「この品種とこの品種の特徴が色こく出ているかな?」と考えることも一つの楽しみ方なのかもしれませんね。
詳しくはこちらの動画から↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
タイ園芸種はこちらから↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
砂漠のバラと天空のバラの違い
砂漠のバラとは、品種名ではなく園芸品種名です。砂漠のバラ=アデニウムという名前が一般的になってきた現在ですが、よく見ると「天空のバラ」というアデニウムもあることに気づきます。
では、「砂漠のバラ」と「天空のバラ」はどちらかが偽物??
実はどちらもアデニウムで正解です。
天空のバラは、花が八重咲きのものを指します。しかし、そのほとんどは接木であることが多く、普通の花が咲いたりもします。
なぜ薔薇と呼ばれるかは、この花の種類が多いことも理由の一つと言えます。
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