こんにちは、このブログ記事を書いているGINZA HAIR(エトウ)です。福岡市中央区天神大名のGINZA HAIR SOLUTIONっていう美容室で髪切っとります。
ご新規さんはこちらのこだわりもご覧ください。
世界大会や技能五輪国際大会で日本代表として優勝・入賞をしたりしてます。
あと、GOOODS ARTっていうショップやHAIRCOMPASS™️っていう髪質性格診断を考案しました。本も2冊ほど出版しています。
好きな事して生きとります。興味のあることは、つくることです。もちろん一番は仕事です。だって毎日つくれますから!
趣味の植物栽培は20年弱でマンションのベランダと室内に1000鉢は管理しています。アデニウムやパキポディウムをはじめ多肉植物、サボテン、アロエ、盆栽とさまざまです。
その他絵描いたり、キャンプしたり、死ぬ日まで何かをつくって、研究して、それで生活できるなら幸せです。
それでは今回のブログの内容はこちらです。
泡立ちが良いと汚れを落とすはイコールではない。
問題です。「泡立ちが良ければしっかり洗える」YESかNOか!
意外と思うかもしれませんが、洗浄力と泡立ちはセットではないのです。美容師さんやエステシャンは知っていても、お客さんは意外と知らない事です。でも、実は、答えは半分正解です。
泡立ちの良さ、泡切れの良さ、汚れを落とす、これら全て界面活性剤で決まります。その界面活性剤が何なのかを解説していきたいと思います。
界面活性剤は、ひとつの分子の中に「水になじみやすい部分(親水基)」と「油になじみやすい部分(親油基または疎水基)」の両方をあわせもつという特徴をもっています。
この水と油の架け橋が界面活性剤です。このバランスや組み合わせで泡立ちや泡切れが決まります。
界面活性剤の働き
界面活性剤を添加することでの働きで表面張力が低下します。それに伴い乳化、分散、起泡という現象が起きます。
水に溶けている界面活性剤はその濃度が低い場合には1つの分子がバラバラに存在するよりも、表面に集まって配列しやすい性質をもっています。このような現象を吸着と言います。
さらに水中の界面活性剤濃度を高くしていくと水面は界面活性剤の分子で満員になり、水中では数多くの界面活性剤分子がお互いに集まり、親水基を水側に向けた球体(ミセル)をつくっていきます。(このときの濃度を臨界ミセル濃度といいます)ミセルができると水に溶けない油を水の中に添加した場合、その油をミセルの中に取り込むこともでき、外見では油が水に溶け込んだように見えます。
界面活性剤の種類
界面活性剤は大きく分けて4つのタイプがあります。それぞれ水に溶けた時に、電離してイオンとなるイオン性界面活性剤が3タイプあり、イオンにならない非イオン(ノニオン)界面活性剤の1つとで合計4つのタイプがあります。
またイオン性界面活性剤の3つのうち、水に溶けた場合のイオンの種類により、アニオン(または陰イオン)界面活性剤、カチオン(または陽イオン)界面活性剤および両性(陰イオンと陽イオンの両方を併せ持つ)界面活性剤に分類されます。
アニオン界面活性剤
特徴:乳化、分散に優れている。泡立ちが良い。
水に溶けたときに、疎水基のついている部分がマイナス(負)イオンに電離する界面活性剤で、石けんをはじめ多くの種類が開発されてきており、現在でも合成洗剤やシャンプーなど、その使用量は全界面活性剤の約1/3を占めています。
カルボン酸塩(石けんなど)
天然のヤシ油、パーム油などが原料として用いられ、洗浄力、泡立ちおよび泡の安定性に優れているため身体洗浄剤に使用されています。
ただし、低温では洗浄力が低下し、また硬水では石けんカスが生じるため使用は困難です。また近年、ボディーソープの原料として低刺激のアルキルエーテルカルボン酸塩が使用されるようになってきました。
スルホン酸塩(LAS、AOS、MES、スルホこはく酸塩など)
直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩(LAS)は洗浄力、浸透力に優れ、水の溶解性や気泡性がよく、家庭用合成洗剤の界面活性剤として多く使用されています。
α-スルホ脂肪酸メチルエステル塩(MES)、α-オレフィンスルホン酸塩(AOS)も洗浄力、起泡力、生分解性に優れたアニオン界面活性剤で、合成洗剤原料として使用されています。
ジアルキルスルホこはく酸塩は、特に浸透力に優れた界面活性剤として知られています。
硫酸エステル塩(AS、AESなど)
高級アルコールを硫酸化して得られるアルキル硫酸エステル塩(AS)は、溶解性や洗浄性が石けんより優れ、硬水に対しても使用できるため、家庭用や工業用の各種洗浄剤として広く使用されています。
高級アルコールに酸化エチレン(エチレンオキシド)を付加して硫酸化したポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル塩(AES)は、ASに比べ、水溶性や他の成分との相溶性が向上、また皮ふや眼に対する刺激が低いことから液体洗浄剤(シャンプー、台所洗剤など)の基剤として大量に使用されています。
その他
高級アルコールやその酸化エチレン付加物などのリン酸エステルNaは、洗浄剤、帯電防止剤および乳化剤などに使用されています。
また近年、シャンプーの原料として低刺激性のアシル-N-メチルタウリンNaなどのアミノ酸型活性剤の使用が増えてきています。
カチオン界面活性剤
特徴:吸着、静電気防止効果、殺菌性に優れている。
水に溶けたとき、疎水基のついている部分がプラス(正)イオンに電離する界面活性剤で石けんとイオン的に逆の構造をもっているため「逆性石けん」と呼ばれることもあります。 繊維や毛髪などのマイナス(負)に帯電している固体表面に強く吸着し、柔軟性、帯電防止性、殺菌性などを付与することができます。
両性界面活性剤
特徴:皮膚に優しい、水への溶解性に優れている。
水に溶けたとき、アルカリ性領域ではアニオン界面活性剤の性質を、酸性領域ではカチオン界面活性剤の性質を示す界面活性剤です。
一般に使用されているのはほとんどがカルボン酸塩型で、さらにアミノ酸型とベタイン型に分類されますが、ベタイン型は皮膚や眼に対する刺激性が弱く、他の活性剤と組み合わせて洗浄性や起泡性を向上させる補助剤として広く使用されています。
非イオン(ノニオン)界面活性剤
特徴:親水性と疎水性のバランスを容易に調整できる、乳化・可溶化力に優れる、泡立ちが少ない。
水に溶けたとき、イオン化しない親水基をもっている界面活性剤で、水の硬度や電解質の影響を受けにくく、他の全ての界面活性剤と併用できます。
この使いやすさと浸透性、乳化・分散性、洗浄性などの性能面での特徴が認められ、近年、非イオン界面活性剤の使用量の伸びは大きく、アニオン界面活性剤とならぶ主力界面活性剤になっています。非イオン界面活性剤は分子内の主要な結合の仕方により、エステル型、エーテル型、エステル・エーテル型およびその他に分類されます。
この非イオン(ノニオン)界面活性剤でシャンプーの泡立ちや泡切れなどの機能面が決まります。
最近登場した糖類(ぶどう糖等)を原料とするアルキルポリグリコシドは、皮膚刺激性が非常に低く、洗浄力や起泡力に優れた界面活性剤として注目されています。
その他、最近では分子量が大きい高分子界面活性剤や他の物質と反応することのできる反応性界面活性剤などが開発されてきています。また、もともと生体内に存在し細胞膜などを構成しているレシチンや、植物界に広く分布するサポニンなども界面活性剤の仲間です。
ほとんどのシャンプーは、実はリンスインシャンプーなんです。
現存するシャンプー、実は!
ほとんどがリンスインシャンプーに似た構造になっています。
洗浄力のある高級アルコール系シャンプーは頭皮の汚れなどを取り除けますが同時に傷んだ髪は摩擦によりキューティクルも剥がしてしまいます。これでは髪はどんどん痩せていきます。
ご自身に合うシャンプー(界面活性剤)を選ぶには先ずは、髪や頭皮の状態を知ることから始めましょう。
界面活性剤は、内容成分表示では2~3番目に登場します。裏に書いてある成分は多い順に書いてあります。大体「水」が一番最初に書いています。その次が界面活性剤になります。
界面活性剤の種類ですが、先ほども言いましたが、シャンプーのほとんどがアニオン界面活性剤です。これはマイナスの静電気を帯びたイオンだと思って下さい。特長としては洗浄力が高い事です。
・石鹸
・ラウリル硫酸ナトリウム
・ラウレス硫酸ナトリウム
・オレフィンスルホン酸ナトリウム
・ラウロイルメチルアラニンナトリウム などです。
逆にトリートメントなどはプラスの静電気を帯びたイオンになります。カチオン界面活性剤です。これは柔軟作用や殺菌作用を持っています。
・塩化ベンザルコニウム
・ベヘントリモニウムクロリド
・ポリクオタニウムー◯
・クオタニウムー◯ などです。
リンスインシャンプーはこの両方の界面活性剤、プラスノニオン界面活性剤が使われていて、なんかなし泡を立てながら滑らかに仕上げています。
シリコンは悪ではない
シリコン=悪いみたいなCMが多いですが、シリコーンは特別有害でもありませんしむしろ医療なんかでも使われる位とても良い物です。あと「石油系は~嫌って〜」って、植物由来もありますよ。
とは言っても「髪にはいらない!」って言うのを美容師さんが「むかし」言ってたことで、今はそれほど気にならないです(物によりますが!?)
植物由来のシリコーンも出て来ていますので、昔ほどパーマやカラーが当たりにくいと言う事はさほど無くなっています。
それよりも重要なことは・・・
シャンプー選びは、ごちゃ混ぜほど悪い。髪にコーティングをするタイプや髪の中に水分と栄養を入れるタイプなどをごちゃ混ぜになっていることです。
しっかり洗いたいのか?
うるおいが欲しいのか?
髪洗ってんのか?
頭皮洗ってんのか?
どこを一番で二番か?しっかりカウンセリングをしてもらいましょう。カラーやパーマをしていなければ特段悩む事もないのですが髪が傷んでいると、どうしても髪のシャンプーを選んでしまいます。
肌も髪も水分、油分、タンパク質のバランスで保たれています。プラス髪の質による事も考えないといけません、「泡立ちが良ければしっかり洗える」とシャンプー(界面活性剤)選びは単純なことではないのです。
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最後まで読んでいただいてありがとうございます。
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