こんにちは、このブログ記事を書いているGINZA HAIR(エトウ)です。福岡市中央区天神大名のGINZA HAIR SOLUTIONっていう美容室で髪切っとります。
ご新規さんはこちらのこだわりもご覧ください。
世界大会や技能五輪国際大会で日本代表として優勝・入賞をしたりしてます。
あと、GOOODS ARTっていうショップやHAIRCOMPASS™️っていう髪質性格診断を考案しました。本も2冊ほど出版しています。
好きな事して生きとります。興味のあることは、つくることです。もちろん一番は仕事です。だって毎日つくれますから!
趣味の植物栽培は20年弱でマンションのベランダと室内に1000鉢は管理しています。アデニウムやパキポディウムをはじめ多肉植物、サボテン、アロエ、盆栽とさまざまです。
その他絵描いたり、キャンプしたり、死ぬ日まで何かをつくって、研究して、それで生活できるなら幸せです。
それでは今回のブログの内容はこちらです。
アデニウムの種まきと発芽条件

アデニウムをいくつか持っている方は、今度は「実生」をしたくなると思います。
自身で受粉作業をして新鮮なアデニウムの種子があれば問題ないですが、まずは新鮮な種子を入手しないといけません。
新鮮であればあるほど、高い発芽率が期待できます。採取から半年以内のものを入手しましょう。
新鮮なアデニウムの種子を手に入れたら、さっそく撒くんですが下準備と発芽条件を知っておきましょう。
アデニウムの発芽条件は2つ。
『温度と湿度』です。
アデニウムの実生で大事な1つが「温度」です。発芽温度が25~35℃あたりです。20℃でも発芽しますが、より良い結果を求めるなら25℃以上をキープしましょう。
もう一つが「湿度」です。湿度が低いと反応が悪いです。種子が起きるまで湿った状態を維持しましょう。
アデニウムの種蒔きの下準備
撒く前日に種子を水につける

アデニウムの種子は、種を撒く予定日の前日に、水道水または殺菌消毒液に種子を浸します。
半日ほど水に付けておきます。種子が水を吸って、膨らんできます。
画像は、殺菌消毒液に6時間浸した状態です。ベンレートとメネデールを配合してます。
秕(しいな)テストを行う意味でもこの作業は必ずしています。沈まないタネは中身がないかうまく育たない可能性が高いという不良種子の見分け方です。
秕(しいな)は、受粉時や種子形成の段階で、低温・乾燥・ウイルス・菌などの、ダメージによる種子の不良が起きることを言います。
しかし、実際にはそういったエビデンスはなく、なんとなくの目安ということなんです。
実際にこの時に浮遊している種も発芽することもあります。
種まき用土

アデニウムの場合は、正直なんでも良いです。それくらい強い種です。細粒の赤玉メインであれば問題ないかと思います。
保水力と根が動きやすい環境が重要です。覆土は必要ないです。
鉢に種まき用の土を入れましたら、アデニウムの種を用土に横向きに置いていきます。
殺菌水をこし水管理

播種し、殺菌消毒液を腰水管理で十分に染み込ませたら、上から殺菌剤入りの水を噴霧器でかけていきます。念の為の病気やカビ予防です。お守り程度に思っていてください。
特に古い種子の場合や管理が良くない種子は、出来るだけ殺菌したほうがいいです。
殺菌剤には、「ダコニール」「ベンレート」「オーソサイド」が良いと思います。
今回はベンレートで処理しています。プラス、染み込む系のタネなので発根促進剤としてメネデールも入れております。
基本的には、メネデールは根が出だしてからしか効力はありませんが、めんどくさいので腰水にあらかじめ混ぜておきます。
アデニウムの種蒔き後の注意事項とカビ問題

発芽温度をキープ
アデニウムの実生を行う場合は、発芽温度「25〜35℃」をキープしましょう。足りない場合は、発芽育苗用のヒーターを使用することをお勧めします。
室内管理設備を揃えなくても、日中の温度や最低気温が上がってきましたら、容器やラップをかぶせたりすることで、発芽温度を得られるようになります。
注意点として、ずっとラップをかけておくと空気が動かず、カビが発生するリスクが上がります。高温多湿の環境下ではカビが発生するのはごく当たり前のことです。
定期的に霧吹き散布や風通しをよくしましょう。
一度発芽していまえば、極端に寒くならない限り枯れることはないです。
発芽のための管理場所
管理場所は湿度が保たれるなら日の当たる場所でも大丈夫です。そこまで強い光は必要ありませんが、全く当たらないともやしの様に伸びた苗になってしまいます。
置き場所はベランダよりも室内の窓際やLEDライトの場所がお勧めです。
あまり動かさずに全て発芽するまでは極力移動しない。
発芽までの日数と捨てる見極め
アデニウムは2〜3日ほどで発芽が始まります。1週間も経つと出揃ってきます。
2週間がリミットです。カビが生えてなければもう少し様子を見ます。
カビたものは素早く取り除きましょう。
3週間経って出てなければ秕(しいな)だと思います。
稀にですが1ヶ月後に出てくる種もあります。
種まきに一番適した時期
その後の育成と発芽率を考えると、気温が安定した4月中旬〜7月中旬までと9月中旬〜10月初旬の春秋がお勧めです。
気温で言うと「25〜35℃」の間です。
これより低いとタネは起きません。最低でも20度以上必要です。
逆に真夏の35度以上は発芽しますが蒸れて枯れやすいです。
腰水管理の終了時期
腰水管理はずっと続けていくと、根腐れしてしまいます。
そこで目安になる時期は、タネの動くタイミングはタイムラグがあるので、何日後と言うのは難しいので、大体すべての株が本葉になった頃が良いかと思います。
下から水を上げたい場合は、水の量を加減することで、根腐れを防ぐことができます。
1回目の植え替え時期

植え替え時期は、根が回り過ぎる前に植え替えるのが楽かと思います。元々1株ずつ分けて種子を蒔いたら長くその鉢で1年くらいは大丈夫ですが、1つの鉢に多数巻いた場合は、早めの方がいいかと思います。
100日くらいが目安かと思います。
それ以上経過すると、株同士が重なり合ったり、強い株が弱い株の日を遮ってしまい、弱い株はより弱くなってしまいます。
あくまでも目安なので、鉢のそこから根が出たり、明らかに葉を落とす、などのサインあれば植え替えて方が無難です。
海外での実験論文
Adenium obesumの人工授粉
Adenium obesum(Forssk.)の生成器官の現象学と形態学的特徴が研究されています。
人工の交差受粉と生存可能な種子の生産を妨げる要因を特定するための導入条件下で、植物の発芽は90日近く続き、開花は30~35日、果実の熟化は110~120日であることがわかっています。
1つの花の開花は5日間続きますが、花のスタイルとカーパーの間のリンクがさらに壊れるため、受粉は最初の2日間のみ可能です。
さらに、花粉の肥沃度が高いのは、開花から3〜4日以内に観察されます。
人工受粉では、成熟した果物は30〜80の種子を生成します。収穫したての種子の発芽率は96%です。
Adenium swazicum発芽条件
多くの南部アフリカの絶滅危惧植物種の再生生態学はよくわかっていません。
温度は、種子の発芽を決定する最も重要な環境要因と考えられています。
絶滅危惧種の幹細胞多肉植物であるAdenium swazicumの発芽温度要件は、種子の生存率を評価するためのテトラゾリウム染色プロトコルテストとともに、制御された条件下で決定されました。
ローヴェルド国立植物園(LNBG)では、土壌媒体、播種深さ、播種深さ、陰影が発芽/苗の出現に及ぼす影響も決定されました。
発芽/苗の出現は、A. swazicumの自然分布範囲(クルーガー国立公園のスククザ苗床)内および外(LNBG)の苗床条件下で比較されました。
生存可能な種子の発芽は、20〜35°Cの幅広い温度範囲と30/20°C(明暗)の交互温度で96.5〜100%の範囲でした。
5°Cと10°Cでは発芽は記録されず、15°C(42.9%)と40°C(15.4%)では発芽は比較的限られています。
これらの結果は、二項誤差とロジットリンク関数を備えた一般化された非線形モデルを使用してモデル化され、ベストフィットモデルは2次多項式(つまり、二次)でした。
平均発芽時間は、温度処理で2日から6日の範囲でした。
テトラゾリウムは、20−35°Cの温度での発芽結果とともに、集団全体および同じ集団内の年間に中程度から高い種子生存率を示しました。
苗は、土壌媒体(3種類)または植栽深さ(表面、5および10mm)に関係なくすぐに出現しましたが、より頻繁な水やりの下でより高い出現が発生しました。
苗は太陽や日陰で同じようによく出現しましたが、その後日陰で生き残っただけです。
2010年10月/11月にLNBG(外範囲:27.2±0.9°C)でSkukuza(範囲内:32.6±0.9°C)と比較して低い温度が記録されたにもかかわらず、最終的な発芽/苗の出現は両方の場所で高かった(LNBG:82%; Skukuza:94%)。
フィールド観察とともに、この研究は、(a)夏の暖かいから暑い気温に導かれた後、種子の発芽が速く、高い割合で、降水量も最も高い期間、および(b)苗の募集は、適切な陰影のあるマイクロサイトの可用性に依存することを示しています。
これは、Adenium sp.の再生生態学に関する最初の研究であり、A. swazicumの発芽条件及び、生物の多様性とその自然な生息地外で保存することの両方に役立ちます。
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