こんにちは、このブログ記事を書いているGINZA HAIR(エトウ)です。福岡市中央区天神大名のGINZA HAIR SOLUTIONっていう美容室で髪切っとります。
ご新規さんはこちらのこだわりもご覧ください。
世界大会や技能五輪国際大会で日本代表として優勝・入賞をしたりしてます。
あと、GOOODS ARTっていうショップやHAIRCOMPASS™️っていう髪質性格診断を考案しました。本も2冊ほど出版しています。
好きな事して生きとります。興味のあることは、つくることです。もちろん一番は仕事です。だって毎日つくれますから!
趣味の植物栽培は20年弱でマンションのベランダと室内に1000鉢は管理しています。アデニウムやパキポディウムをはじめ多肉植物、サボテン、アロエ、盆栽とさまざまです。
その他絵描いたり、キャンプしたり、死ぬ日まで何かをつくって、研究して、それで生活できるなら幸せです。
それでは今回のブログの内容はこちらです。
シャンプーの選び方をアドバイスします。後編です。
よりお読みください。
シャンプーの種類
まずシャンプーの種類を把握しましょう。
種類は大きく分けて3つあります
・高級アルコール系
・石鹸系
・アミノ酸系
細かく分けるとシリコン入り、コーティング剤、Ph(アルカリ・酸性)など
それぞれに特徴があり、メリット・デメリットがあります。
高級アルコール系
高級アルコール系の特徴として、洗浄力が強い。泡立ちが良い。などが挙げられます。名前に「高級」とついているので、高そうな印象を与えますが、価格(原価)は安いのが特徴です。
なぜ高級と言うか?それは、科学的に炭素の数でそう呼んでいるだけです。5個以下だと「低級」、6個以上で「高級」と言います。高級品という意味ではありませんので注意しましょう。
高級アルコール系の表記は、「〜硫酸Na」や「〜スルホン酸Na」です。
ヤシ油を還元剤と一緒に混ぜ込めばヤシ油系の石油合成界面活性剤になります。例えヤシ油でも石油から作られても同じ構造で同じ物質なのでどちらも同じ石油合成界面活性剤となります。
高級アルコール系は石油からラウリルアルコールを生成し、濃硫酸で化学反応を起こして、ラウリル硫酸エステルを作ります。そして、ラウリル硫酸エステルにナトリウムで化学反応を起こして出来上がるのがラウリル硫酸ナトリウムになります。
このラウリル硫酸ナトリウムは分子量が小さく頭皮や髪に浸透しやすいため、肌荒れや髪の傷みを引き起こしやすいし頭皮刺激も問題になっています。
ラウリル硫酸ナトリウムを元にして分子量を大きくして皮膚への浸透を抑え、皮膚刺激を緩和させたのがラウレス硫酸ナトリウムです。
アルコール系や石油系は刺激が強いものが多いです。
<高級アルコール系シャンプーが向く方>
・ワックスや整髪料を毎日ベタベタつける方
・脂性の方
石鹸系
いわゆる石鹸に使われる界面活性剤です。牛脂・パーム油・米ぬか油などの天然油脂に苛性ソーダを反応させて作られ多ものが固形石鹸です。天然油脂を水酸化カリウム(苛性カリ)で煮たものが液体石鹸となります。
原料は安全ですが、強いアルカリ性なので、肌が弱い方は弱酸性に戻りにくく注意が必要となります。クエン酸などのリンス剤の使用が必須と言えます。
石鹸を水に溶かすと、水分子と反応して、加水分解を起こしアルカリ性を示します。
硬度の高い水で使用すると、水に溶けているカルシウムやマグネシウムなどの金属イオンと結合して、「スカム」と呼ばれる水に不溶性の金属塩(金属石鹸)になったりします。
油っぽくギシギシした感触が残りするのはそのためです。
蓄積すると酸性のシャンプーでないと洗い落とせない。などの質感を取り除くには時間もかかると言うマイナス要素もあります。
石鹸系の泡立ちが悪く感じた事がある方って結構いるのではないでしょうか?
それは水の中で溶解した界面活性剤分子は集合してミセルという分子集合体をつくります。ミセルが汚れを包み込み、汚れを包み込んだままのミセルを水で洗い流すことで、界面活性剤は汚れを落としています。
しかし、そのミセルに汚れよりも先に金属が結合して金属石鹸になってしまうと、汚れをおとしたり、泡を作ったりする界面活性作用が失われてしまいます。これを失活するといいます。
特に金属イオンをたくさん含む水を使うと石鹸の泡立ちが悪くなります。
<石鹸系シャンプーが向く人>
・アトピーやアレルギーがある方。*症状による。
・余計な成分を使いたくない方
アミノ酸系
石けんと同じで、化学的分類ではアニオン界面活性剤のグループに属します。アミノ酸系界面活性剤と石けんを比較するとアミノ酸系界面活性剤は、石けんにアミノ酸をサンドイッチにした形ですので、石けんの長所は引継ぎながら、石けんにはないアミノ酸系独特の新しい性質(弱酸性など)が加わります。
アミノ酸系の表記は、脂肪酸/アミノ酸/アルカリ剤の構成です。例えばラウロイルアスパラギン酸Na
適度な洗浄力をもち、肌に対して非常に低刺激な弱酸性の洗浄成分です。皮脂を取り過ぎず頭皮のバリア機能を傷めにくいため、毎日の洗髪に安心して使用できます。
肌が弱い方にも向いている洗浄成分です。薄毛予防や頭皮ケアに関心がある方全般に、特に普通肌・乾燥肌の方におすすめできる洗浄成分です。
しかし、オイリー肌の方にとってはさっぱりしない洗い上がりになるシャンプーが多いです。
複数の洗浄成分を組み合わせることでオイリー肌でも満足出来る洗い上がりを実現したシャンプーもあります。
<アミノ酸系シャンプーが向く人>
・肌が弱い方
・マイルドな洗い上がりを望まれる方
先ずは、ご自身の髪や頭皮の状態を把握しましょう。
髪と頭皮の状態でが最も近いと思うものをご自身で見て触って確認ください
髪のダメージ度合いのチェックをしていきましょう
髪の毛先3分の2がどういう状態かを確認しましょう。
髪のダメージレベルを①〜⑤としましょう。*あくまでも目安です
①は健康毛。パーマやカラーはしていない
②髪が乾いてる時、濡れてる時どちらも手ぐしは概ね通る
③髪が乾いてる時はやや手ぐしが引っかかる
④髪が乾いてる時はほぼ引っかかる。濡れてる時水を多く含むが乾いてしまうと逆に毛先がはねる
⑤乾かした時は手ぐしが通らない、濡れてる時水分をとり毛先を上に向けた時に毛先がだら〜んとなる
ダメージレベル④〜⑤の方は高級アルコール系やノンシリコンシャンプーは厳しいです。特に洗浄力が強いものも厳しいです。アミノ酸系のものがオススメです。
頭皮の状態をチェックをしていきましょう
次に1日経ってシャンプーする前の頭皮状況は?
頭皮はA〜Eの内一番近い状態は?
A特に問題なし
B薄毛が気になる
C乾いている時に水分のあるフケが出る
Dアレルギーやかゆみがある
E乾いている時にカサカサのフケが出る
Aの方は髪の悩みを優先で選んでも大丈夫です
BCはノンシリコンシャンプーがオススメです
Dは判断は難しいです。弱酸性シャンプーはきつい可能性があります。頭皮がアルカリに傾いている可能性があります。1回使っただけで判断してしまうとよくない場合が多々あります。見極めは週や1ヶ月単位で経過を見ることも大切です。
Eは洗いすぎている可能性もあります。こちらも判断は難しいです。洗浄力の強いものは避けた方がいい場合もあります。朝シャンや毎日洗浄力の強いもので洗っている可能性もあります。
この選び方は、使用感や香り、有効成分は度外視しています。
なぜなら、それらはおまけであって選定重要度は低いからです。
もっと言えば、容器なんかどーでもいいです。
選び方にも人それぞれ傾向がありまして、
頭皮を気にしない比較的若い世代は選ぶ基準が香りや容器です。一番どうでもイイとこです。
美容好きが選ぶのが内容成分の下の方です。例えば、コラーゲン入り、希少ハーブなどの付属品です。
食事を気にしてる方やオーガニックから入った方がよく使うのが石鹸です。
石鹸シャンプーは私はあまりオススメしません。
石鹸=アルカリなので髪や肌には不向きです。
しかし肌が荒れている方やアトピーの方は石鹸がいい場合もあります。
総合的にオススメできるもの
それが「アミノ酸系シャンプー」です
どう言ったものかいくつか書いておきます。
アミノ酸の一例
- グルタミン酸
- アラニン
- グリシン
- タウリン
- サルコシン
脂肪酸とアミノ酸を反応させて、アルカリで中和させたものになります。
例えば、ココイルグルタミン酸TEA
ココイルが脂肪酸 グルタミン酸がアミノ酸 TEAがアルカリ剤
細かくいうと洗浄力なんかは段階がありますが、
よっぽどの脂性の方やアレルギー・アトピーのない限り
ほとんどの方に対応できます。
100人が100人合うモノなんてないんです
とは言え、
100人が100人合うモノなんてないんです
だから!
シャンプーはどんどん色んなメーカーが出すんです!
だからこそ髪のプロである理美容師が髪質やトラブルを見分けアドバイスをすべきなのです!それが当然であるべきなんです。
メーカーさんは自分とこの商品が売れればいいだけで
それを美容師がメーカーさんの言われたそのままを
お客様に伝えること自体がおかしい!
しかし自分自身も良いアドバイスが出来ているか?
日々自問自答です!
「商品を売るんではなく、良い情報を伝える」これテーマです。
おすすめのシャンプー
GINZA HAIRのネットショップ
その他の関連記事
正しいシャンプーとは、シャンプーをつける前に8割終わっている。
こんなこともやっています。
無料で髪質性格診断をやってみる
ヘアコンパスとは何か?
<オフィシャルサイト>
お問い合わせはこちらから
【書籍の購入はこちら】
お問い合わせは公式LINEから
↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑
Twitterもやっています。
YouTubeチャンネルとサロンのご案内
YouTubeチャンネルでやってます。
GINZA HAIR OMOTE美容師系チャンネル
GINZA HAIR URAMEN趣味の部屋
【サロンのご案内】
■営業時間:10:00〜20:00
■受付時間:カット〜19:00カラー・パーマ〜18:00
■場所:福岡市中央区大名1-2-20-1003
■定休日:毎週月曜日・第1第3火曜日(その他不定期)
■電話:092-725-9260
■メール:ginzahairsolution@gmail.com
こちらも合わせてお読みください。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。
関連の記事をよかったら飛んでみてください。
コメント