こんにちは、このブログ記事を書いているGINZA HAIR(エトウ)です。福岡市中央区天神大名のGINZA HAIR SOLUTIONっていう美容室で髪切っとります。
ご新規さんはこちらのこだわりもご覧ください。
世界大会や技能五輪国際大会で日本代表として優勝・入賞をしたりしてます。
あと、GOOODS ARTっていうショップやHAIRCOMPASS™️っていう髪質性格診断を考案しました。本も2冊ほど出版しています。
好きな事して生きとります。興味のあることは、つくることです。もちろん一番は仕事です。だって毎日つくれますから!
趣味の植物栽培は20年弱でマンションのベランダと室内に1000鉢は管理しています。アデニウムやパキポディウムをはじめ多肉植物、サボテン、アロエ、盆栽とさまざまです。
その他絵描いたり、キャンプしたり、死ぬ日まで何かをつくって、研究して、それで生活できるなら幸せです。
それでは今回のブログの内容はこちらです。
- パキポディウム属「Pachypodium」の種類
- サキュレンタム Pachypodium succulentum 1830
- ビスピノーサム Pachypodium bispinosum 1844
- ナマクアナム Pachypodium namaquanum 1869
- レアリイ Pachypodium lealii 1869
- ロスラーツム Pachypodium rosulatum 1882
- ルーテンベルギアナム Pachypodium rutenbergianum 1885
- デンシフローラム Pachypodium densiflorum 1886
- ブレビカウレ Pachypodium brevicaule 1887
- ラメリー Pachypodium lamerei 1899
- ゲアイ Pachypodium geayi 1907
- バロニー Pachypodium baronii 1907
- ラメリー ラモスム Pachypodium lamerei var. ramosum 1949
- デカリイ Pachypodium decaryi 1916
- ウィンゾリー Pachypodium windsorii 1917
- アンボンゲンセ Pachypodium ambongense 1924
- ホロンベンセ Pachypodium horombense 1924
- メナベウム Pachypodium menabeum 1934
- ソフィエンセ Pachypodium sofiense 1934
- メリディオナレ Pachypodium meridionale 1949
- バロニーウィンゾリー Pachypodium baronii var. windsorii 1949
- ブレビカリックス Pachypodium brevicalyx 1949
- サンデルシー Pachypodium lealii spp. saundersii 1973
- ドラケイ Pachypodium rosulatum var. drakei 1976
- エブレネウム Pachypodium rosulatum var. eburneum 1998
- イノピナツム Pachypodium rosulatum var. inopinatum 1998
- カクチペス Pachypodium rosulatum spp. cactipes 2004
- ビカラー Pachypodium rosulatum spp. bicolor 2004
- グラキリス Pachypodium rosulatum ssp. gracilius 2004
- マカイエンセ Pachypodium makayense 2004
- ベマラヘンセ Pachypodium rosulatum ssp. bemarahense 2004
- ミケア Pachypodium mikea 2005
- レウコキサンツム Pachypodium brevicaule ssp. leucoxanthum 2005
- エニグマチカム Pachypodium enigmaticum 2014
- フィヘレネンセ Pachypodium fiherenense
- 園芸交配種
- 学名で「ssp.」「subsp. 」って何
- まとめ
- 初心者におすすめ10選
- 植物のトラブルシューティング
- その他の植物図鑑
- お問い合わせは公式LINEから
- YouTubeチャンネルとサロンのご案内
パキポディウム属「Pachypodium」の種類
パキポディウムの名前を品種として登録された順にざっと並べてみました。
パキポは20種類ほど実生から育てております。種類の確認用としてまとめました。
パキポディウムはいくつかのグループで分けられると思います。
「アフリカ大陸原産」と「マダガスカル原産」に分類されています。
また、マダガスカル産は「3つの節」と「5つの系列」に分かれます。
細かく変更を加えながら、新種の発表などありますので、どんどん変わっていくことも予想されます。
また近年愛好家が急増したことで、タイでアデニウムが爆発的に品種改良されたように、日本でもパキポディウムの横の交配が増えて、原種を保つのは今後難しくなると容易に想像できます。
その位パキポディウムがもう珍しい品種ではなりつつあり、アデニウムのように園芸店で安値で購入できるようになってくると思います。
そうなると、アデニウムのように「この品種はこれとこれが混ざってるな〜」と、なるのではないかと思います。
そんな時の参考程度にご覧ください。
そして、翻訳間違いや年数の間違いなどあるかもしれませんが、分かる範囲でまとめております。
画像をネットから拾いましたので、花の確認でしかわからない品種もありますので、拾ってきた画像は違うものがある可能性はございます。その点もご理解いただければと思います。
明らかに不明瞭な点がございましたら、ご指摘いただけると助かります。
その都度、記事をリライトしていきたいと思います。
サキュレンタム Pachypodium succulentum 1830
サキュレンタムは南アフリカ原産で、似ている品種でビスピノーサムがありますが、ぱっと見は区別がつきにくいです。しかし、葉や花に明確な違いがあります。
葉はサキュレンタムの方が大きめです。と言っても個体差はあるので最終的には花が咲いて確認する感じになると思います。
サキュレンタムは、花は白にピンクの筋状のグラデーションがつきます。花弁の中心に近い部分に赤紫の筋があります。
和名を「天馬空」とかっこいい名前がついていますが、若干意味不明なので一般名にはなりにくいですよね。
「天馬空を行く」からきているんだと思います。枝が自由奔放に伸びる姿からつけているのかと思います。
いやもっとあったでしょ!って感じですが・・・、ボディーの丸さや花の鮮やかさ忘れられておるよね。だけど、丈夫で育てやすいので初心者にはオススメです。
ビスピノーサム Pachypodium bispinosum 1844
サキュレンタムが花弁が大きく裂けているのに対してビスピノーサムの花は小さく筒状で白~薄いピンクのベルっぽい形です。中心部は赤紫のグラデーションです。
どちらもボディーはボトル状で、枝を多く出す、見た目はあまり大差ないです。ボディーの色味はビスピノーサムの方が茶色が濃いです。
葉はビスピノーサムの方が小ぶりでです。サキュレンタムよりは成長は遅いですがとても育てやすい品種です。
ナマクアナム Pachypodium namaquanum 1869
南アフリカ原産でケープ州からナビミアまで分布しています。
Pachypodium namaquanumの特徴はなんといっても細く鋭い棘です。若干下向きに生えボディーを覆うように配置されています。
ボディーは塊根植物というよりも寸胴に単枝で上に伸びて行きます。枝分かれはあまりしません。
葉はきれいなグリーンでフリルの様にうねりがあります。質感はスエードのような質感です。
和名を「光堂」とかっこいい名前がついています。
黄金で装飾した仏堂のような細い棘が光っぽいですね。岩手県平泉の中尊寺のものが有名な金色堂を別名「ヒカリ堂」っていうのでそこがモデルですかね。プラス、ナマクアナムは現地の民族から聖神な存在として扱われていることから「光堂」は納得です。
入手は困難で上級者向けの品種になっております。
レアリイ Pachypodium lealii 1869
アフリカ大陸原産で、ナミビア北西部からアンゴラまで分布しています。
パキポディウム・レアリーの特徴は、幹の表皮はシルバーの様で若干赤味がかった光沢のある茶色をしており、ツルッとしたなめらかな質感です。
もうひとつの大きな特徴が長いトゲです。太い主幹には見合わないような非常に細長く鋭く硬い棘が魅力です。
こちらも入手は困難で上級者向けの品種になっております。
ロスラーツム Pachypodium rosulatum 1882
マダガスカル原産で北西部のマジュンガ州アンツォヒヒ、標高100~600mの岩上に自生しています。
ロスラーツムの花は純黄色でクリソポディウム亜属の中では最も大輪になります。花冠筒は細長いです。亜属の中では、暑さ寒さにも比較的強く育てやすいです。
グラキリスのようなまんまるな感じにの株もありますが、主な樹形は腕をマッチョに伸ばすタイプです。多くの変種があり、撒く種子によって面白さがある品種です。
実生しても面白い品種です。
ルーテンベルギアナム Pachypodium rutenbergianum 1885
マダガスカル原産、北部~北西部の低地に自生しています。
塊根というよりも上に伸びるまさしく鬼の金棒です。自生樹は、最大で9メートルにも達するようです。
花は丸い5枚の白で中心はライトグリーンのグラデーションです。
Pachypodium sofienseと似ていますが花で見分けることができます。葉もソフィアンセの方が横幅が広く、縦が短いです。ルーテンの方がより笹葉です。
和名には「鬼に金棒」という和名が付けられています。「納得!」わかりやすい!
上に大きくなるのでマンションでは育てにくいマンションでは育てにくい品種です。
デンシフローラム Pachypodium densiflorum 1886
マダガスカル原産で中央高地を中心として、北西地区から南部まで自生しています。
花は黄色で花冠筒が短く、雄しべが見えるのが特徴です。棘が肉厚でかっこいいですが太っていくとなくなってしまいます。
和名が「シバの女王の玉櫛」とちょっと意味不明ではあります。シバの女王が使うほどの美しい櫛ってことだと思います。
当時、この名をつけた人には櫛に見えたんでしょうね?多分男性ですね!美容師目線で櫛には見えません。
ま〜和名は言いやすくないと一般名にはなりにくい良い実例ですね。
とても成長も早く育てやすい品種です。
ブレビカウレ Pachypodium brevicaule 1887
マダガスカル原産で、首都付近から南の標高1400〜2000mの岩場に自生しています。花は黄色です。もし花が白ならレウコキサンツムです。
この2つは成長も遅く、寒さにも弱く、何年か元気に過ごして、ある日突然弱ったり、気難しさがあります。何度か枯らしていますので、私にはまだ早い品種かなと思っています。
和名「恵比寿笑」とは、良いネーミングです。恵比寿様の笑顔と耳たぶやお腹のぽっこり丸い感じがブレビカウレにマッチしています。
和名がわかりやすいと一般名になりやすい一例ですね。
成長は遅いですが株を持ち越すと味が出てくるので面白い品種です。
ラメリー Pachypodium lamerei 1899
ラメリーはマダガスカル原産で、南部の乾性林に自生しています。花は白です。
とても成長も早く育てやすく初心者向けの品種になっています。かなり大きくなるのでマンションでは育て流のは大変です。
ゲアイ Pachypodium geayi 1907
ゲアイーはマダガスカル原産で、南部の乾性林に自生しています。花は白です。
ゲアイーとラメリーの違いは、葉がラメリー葉すべすべしていてゲアイーは起毛があってガサガサしています。あと、ゲアイーの方が葉の緑が濃いです。
和名は「亜阿相界」と意味不明の名前ですよね。原産地のマダガスカルが、アジア(亜細亜)とアフリカ(阿弗利加)の境界であることを小説家でサボテン研究家の龍胆寺雄氏が命名したようです。
ラメリー同様成長が早い品種です。パキポディウムを始めるには向いている品種です。
バロニー Pachypodium baronii 1907
マダガスカル原産で、北部の岩上に自生しています。
高さ1m程度に成長します。花はパキポディウムでは珍しいきれいな赤花です。
葉表は滑らかで、葉脈が白く目立つきれいな艶のある葉です。ウィンゾリーとの交雑種や中間型が多く見られ茎基部はあまり太らないです。
中々、血統の良いものに出会う事はないですが、近年は交配種や種子も流通するようになってきています。
種で育てるのも面白い品種です。5〜6年すればタネも取れますので交配も愛好家の間では進んでいます。
ラメリー ラモスム Pachypodium lamerei var. ramosum 1949
同義語 ラモスム Pachypodium ramosum 1907
マダガスカル原産で、南部の乾性林に自生しています。
ラメリーの小型種で、最大でも高さ1.5m程度です。花は白でとてもきれいです。
外見はラメリーと類似する点は多いですが、葉はラメリーよりも短く横太で、幹周りも寸胴で伸びるというよりもラグビーボールに近いシルエットで成長します。
とても育てやすい品種なので初心者向けの品種となっております。マンションで育てるなら、ラメリーよりもラモスムの方がおすすめです。
デカリイ Pachypodium decaryi 1916
マダガスカル原産で、アンツィラナナ州のみと地域が限られています。アンツィラナナは、マダガスカルで最も高温な北部で亜熱帯地域です。
同属他種とは姿が違う異質なパキポディウムです。他のパキポディウムのような茎のトゲを持たないので雰囲気はアフリカ大陸原産のアデニウムの方が似ているかな〜と思います。
良く太る基部から枝を伸ばし、葉長20cmを超える艶やかな大きな葉を付けます。
花は白色で大きめです。低温に弱く栽培では季節の変わり目の管理に注意が必要です。パキポの中では小型種になります。成長しても1.5m程度です。
なかなか入手は難しい品種です。
ウィンゾリー Pachypodium windsorii 1917
バロニーの矮星種で特徴は、バロニーやバロニーウインゾリーに比べ、葉が丸く可愛い印象です。
花はスリッドが入った赤花ではなく、丸い赤花です。
塊根部分が太りやすいのも特徴です。
中々、血統の良いものに出会う事はないですが、近年は交配種や種子も流通するようになってきています。
良いバイヤーの種で育てるのも面白い品種です。5〜6年すればタネも取れますので交配も愛好家の間では進んでいます。
アンボンゲンセ Pachypodium ambongense 1924
マダガスカルのマジュンガ州ボエニー原産です。
小さいうちは、ラメリーに似ていて区別がつきにくいですが、ラメリーはトゲが3刺1葉となるのがスタンダードですが、アンボンゲンセは大部分が2刺1葉となるのが最大の異なる点です。
成長していくと次第に基部は膨らみ、ある程度大きくなって分枝して行きます。
花は可愛い白色です。低温には弱い方なので冬は温室が必要です。
ホロンベンセ Pachypodium horombense 1924
マダガスカル原産で、中~南部の中央山地、標高400〜900mの岩上に自生しています。
成木でも高さ1m程度です。ホロンベンセには、いろいろなタイプがあるが、いずれにしても、ホロンベンセであれば、花が釣鐘状なので区別ができると思います。
花は黄色からレモンイエローです。花筒がずんぐりとして釣鐘状です。花の正面から覗くと5つの襞が見えるのが典型的なホロンベンセになります。
デンシフローラムと似ていますが、ホロンベンセの方が難しさがあるように感じます。
交配種も多く出回っておりますので、いろんな形や育ち方があって楽しみ方は人それぞれです。
メナベウム Pachypodium menabeum 1934
マダガスカル原産です。
ラメリーに似るが、果実が異なるようです。まだ見たことがないので情報のみです。
ソフィエンセ Pachypodium sofiense 1934
マダガスカル原産で北部~北西部の低地に点在するルーテンベルギアナムと似ている品種です。
見分けるのは結局の所花を見ないとわからないです。
ソフィエンセの花はピンクがかる白なので、ルーテンベルギアナムの白花と区別できます。
メリディオナレ Pachypodium meridionale 1949
マダガスカル原産で、南部の低地に点在する、ルーテンベルギアナムの南部版と言ったところです。
外見はルーテンベルギアナムとほぼ一緒で花が異なるという点以外では判別が難しいです。
花は白花で中心はライトグリーンのグラデーションです。ルーテンベルギアナムに比べ深くスリットが入っています。
バロニーウィンゾリー Pachypodium baronii var. windsorii 1949
ウインゾリーというよりもバロニーに近い雰囲気です。花も葉もバロニーよりです。ウインゾリーとして入手して葉が尖っていればバロ・ウインで間違い無いです。
花が咲けば確定できますが、ウインゾリーやバロニーは交配種がほとんどで、日本では原種に出会う確率は低いです。
園芸種は出回っていますがワシントン条約以後は入ってきていないと思います。
ブレビカリックス Pachypodium brevicalyx 1949
マダガスカル原産です。
以前はデンシフローラムのシノニムでしたが、1949年に別品種として、ブレビカリックスとして登録されています。
この辺りも自然交配があり形状や花の違いがありどんどん変更されたのでしょう。
デンシフローラムよりもボディーはぼてっとした印象です。
サンデルシー Pachypodium lealii spp. saundersii 1973
サンデルシーはアフリカ大陸原産です。アフリカ南部のモザンビークやジンバブエなどに自生しています。花は白です。
太るのが早く、分岐もしやすく、形も様々で、とても面白い品種です。ラメリー・ゲアイー・サンデルシーは挿木でも簡単に増やせます。その辺も踏まえ、育てやすいと考えています。
和名は「白馬城」とかっこいい名前がついております。
ドラケイ Pachypodium rosulatum var. drakei 1976
マダガスカル原産で、北西部の岩上に自生しています。ロスラーツムのひょろ長タイプです。
ドラケイはロスラーツムのシノニムとされていることから交配されているであろう株が見受けられます。
花は黄色で直径4cm程で、ロスラーツム系の中では最も花筒が太いです。
成木は、高さ2~3mに達する樽状樹です。
エブレネウム Pachypodium rosulatum var. eburneum 1998
マダガスカル原産です。イビティ山、標高1700mの岩上に自生しています。
花は白色で中央はライムグリーンのグラデーションです。花冠裂片は幅広いです。
エブレネウムは、パキポディウムの中で最も根が弱い品種です。過湿や土壌菌、あるいは過乾燥からの過湿で、すぐに根腐れしてしまいます。ほんとに難しい品種です。
私自身は最難関パキポディウムと思っています。調子良いかな〜と思っていても突然枯れる印象です。特に、輸入株はそんな印象があります。
イノピナツム Pachypodium rosulatum var. inopinatum 1998
マダガスカル原産でテロミタの南、標高1500mの岩場に自生しています。
花は白花です。やや根が弱いので、用土、管理に注意が必要です。エブレネウムと同じで輸入株は大株なだけに体力があるので下手に管理しても長持ちするんですが、ある日突然という感じです。
パキポディウム上級編の一つとなっております。
カクチペス Pachypodium rosulatum spp. cactipes 2004
マダガスカル原産で南部に自生しています。花は黄色からレモンイエローです。
カクチペスの魅力はボディーの表面が赤茶で、葉にも少し赤い色素があり、その他のパキポディウムにない魅力があります。
一昔前は高価に取引されていましたが、現在は手に入れやすくなってきています。
割と水が好きな品種で、幼少期はしっかり水も与えた方が太りやすいです。
ビカラー Pachypodium rosulatum spp. bicolor 2004
マダガスカル原産でマダガスカル西部ベロ=ツィリビヒナの東のかなり限定された地域に自生しています。
ロスラーツム系では、塊根部分がぽっこりならずに縦に伸びるタイプです。
黄花で中心部はやや白色です。非常に珍しいパキポディウムになります。
グラキリス Pachypodium rosulatum ssp. gracilius 2004
マダガスカル原産で、南部の山岳地帯、標高300~1000mに自生しています。花は黄で、パキポディウムの火付け役となった品種です。
シルエットがまんまるで、葉が細く小さい。アンバランスな姿に黄色い花をつけ、とても魅力的な品種となっています。
マカイエンセ Pachypodium makayense 2004
マダガスカル原産で、中西部のトリアーラ州マッケイ山脈の標高650mに自生しています。
学名の「makayense」は、マッケイ山脈から来ているようです。
和名の「魔界玉(まかいだま)」は後付けのようです。当て字ということです。
特徴はやはり花にあります。きれいな黄花で、花筒は長めでやや太く中心は白のグラデーションです。
ベマラヘンセ Pachypodium rosulatum ssp. bemarahense 2004
原産生息地はマダガスカルで、アンツァロワ地方原産です。自生かは不明。
花はロスラーツムより小さめで鮮やかなレモンイエローです。
ミケア Pachypodium mikea 2005
同義語 ゲアイ・ミケア Pachypodium geayi var. mikea
マダガスカル原産で、南西部テロミタ付近の乾性林に自生しています。
外見はゲアイーと区別するのは難しいです。幹姿も葉も特徴は類似します。やはり花の形が異なるので、見分けるポイントは開花時にしかわかりません。
ただ、花が咲くまでは10数年、高さも数メートルまで成長しないと見れません。ある種購入するところを信じるしかないようです。
花は、おしべは突き出ず、花冠裂片を放射状に広げるので、ゲアイーとの比較になります。
レウコキサンツム Pachypodium brevicaule ssp. leucoxanthum 2005
マダガスカル原産で、中~南部の中央山地のブレビカウレの自生地の一部と被ります。
ブレビカウレとの違いは、花色が白花という事と、種子の形が違います。
花色は真っ白というより、咲始めはクリーム色で徐々に白くなります。
エニグマチカム Pachypodium enigmaticum 2014
マダガスカル原産で、中央高地アンタナナリボ州ヴァキナカラチャのマンダートに自生しています。
学名記載が2014年なので、比較的最近に発見された種類です。
最大の特徴は花です。大きく黄色でとても鮮やかです。花冠裂片は丸く、縁はギザやフリルが入るタイプです。直径6cm以上で雄蕊が突き出しているのが特徴です。
幹はぼってとではないですが丸っぽくなり、枝をよ出します。
フィヘレネンセ Pachypodium fiherenense
同義語 ラメリー・フィヘレネンセ Pachypodium lamerei f. fiherenense
マダガスカル原産で、トリアラ州東部アティモの低地です。成木は、高さ数mに達するラメリーやゲアイー同様上に伸びるタイプです。
ラメリーとの違いは、幹の株が少しとっくり状に膨れるところです。
葉は、匙葉(スプーンのような)で目立つ葉なので、一目で見分けがつきます。花は白です。
園芸交配種
タッキー Pachypodium densiflorum cv. ‘Takkii’
こちらタッキーとカタカナ表記で、日本人が作ったものです。デンシフローラムと多分ホロンベンセを交配して、どんどん固定していったものだと思われます。
特徴は、矮性種で葉に縮れがあるのが最大の特徴です。実際はどんどん血は薄くなっているものが多いのではないかと思います。小さくなかったり、葉が縮れないものもあるようです。
伊藤ハイブリット
デンシフローラム、ホロンベンセ、ロスラーツム、三元交配のパキポディウムで、伊藤さんが作ったので命名しています。
実際は血統はどんどん薄くなっていっているんだと思います。「三元交配種群」になります。
デンシカウレ Pachypodium densicaule 1997
多くのハイブリットを生み出す面白い種です。購入したものにもよりますが親によってその雰囲気は様々です。
パキポディウムの交配種で最も有名で元々はブレビカウレ「brevicaule」とその他のクリソポディウム亜属の種との交配種と言われています。多分、デンシフロルム「densiflorum」ではないかと言われています。
その後、恵比寿大黒同士や、その他のクリソポディウム亜属の種との交配が進んで、それら全て「恵比寿大黒」と呼ばれているので、これだけいろんな形のものがあるんでしょうね。。
要は「恵比寿大黒」は、祖先にブレビカウレ「brevicaule」の血統が多少入ったパキポディウムの「交配種群」という事になります。
正直、元祖とか言われても・・・
昔からやってるおっさんが「これが本物の恵比寿大黒だ!」とか言いそうですが・・・。
遺伝子解析で解決すると思いますが・・・、誰がやる???
和名の「恵比寿大黒」は、恵比寿笑いにちなんで大黒様をつけたんでしょう。元々恵比寿様と大黒様は親子ということもあるようなので、逆である感じもしますが、ブレビカウレの血統という意味なんでしょう。
学名で「ssp.」「subsp. 」って何
特定種ではなく、二種以上で交配された植物は、Hybrid(ハイブリッド)の略称で「hy」または「hyb」と表記します。これは「雑種」や「交配種」を指します。
sp.は、名が特定できていなかったり、学名がまだ無い種。母と父の両方が不明な時につけます。
hy.は、母体は判るが父が不明な場合に、母体の名前の後ろにhyをつけます。
cristataは綴化のこと。
cvは cultivated variety、栽培種つまり原種ではなく栽培し観賞用として作られた種のこと。
ssp.はsubsp.と同じ亜種という意味。subspecies下位種。基本の種と比べて、形、生育地がちょっと違う種。
f – forma : 品種
syn – synonym : 学名ではない別名
v – variegata : 斑入り、錦
. species 種
subsp. subspecies 亜種 (ssp.と同じ)
spp. species 種の群 (sp.の複数形、speciesは複数形もスペルが同じ)
.(カンマ)は、単語の略印
syn. synonym 異名
spp.は、名無しの種が複数種類ある場合。
var.はvarietas(バラエティ)の略で、変種(変異種)。普通に訳すると多様性。基本の種と形態や分布がだいぶ違う種。
syn.は、同じものだが、違う名前がついている際の補足。
cv.は、園芸品種の略です。人の手により作出された種。この表記は現在は使われておらず、’ ~~ ′ で囲むのが一般的です。
まとめ
今後は、手軽にパキポディウムを揃えることができるようになってくると思います。その分、交配種がメインになってくると思います。
血統を守るのももちろん大事ですが、これだけ多くの情報と機材や資材が簡単に手に入れることのできる昨今では、その流れは止めることは困難かと思われます。
結局、園芸は生活に彩りを加える芸事です。血眼にするもよし、癒し、趣味、出合い、人それぞれいろんな考えがあって然りだと思っています。
ただひつつ言えることは「自由とは責任を伴う」ということです。
初心者におすすめ10選
sパキポディウムの品種を初心者向けにレベル分け【トップ10】
植物のトラブルシューティング
多年草(サボテン・多肉植物・ハーブ)の木質化の原因と対策方法
植物を種から育ててわかる、全てが発芽するとは限らない。発芽の条件とは?
盆栽がなぜ小さく古くできるか?それは、植物のC/N率と針金かけの関係。これは花が咲くことにも関係します。
初心者でも簡単な土のブレンド。おすすめ用土3選と土の特徴を徹底解説。
その他の植物図鑑
砂漠の薔薇「アデニウム」の育て方。マンションのベランダで育てるコツ
アロエ・マルロシーを種から育てる。7年目で発覚、どう見てもアロエ・マキュラータぽいのが混ざっていた件
アロエ・ボイレイ(グラスアロエ)をマンションで種子から育てるコツ【種子からの成長の画像・動画多数あり】
【動画あり】ディッキア・ヘクチア種子から8年育てています。植え替え・株分け・用土作りを解説。
BEAUTY×GREEN⇨どちらも生活を彩ることで心の豊かさを
お問い合わせは公式LINEから
↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑
Twitterもやっています。
YouTubeチャンネルとサロンのご案内
YouTubeチャンネルでやってます。
GINZA HAIR OMOTE美容師系チャンネル
GINZA HAIR URAMEN趣味の部屋
【サロンのご案内】
■営業時間:10:00〜20:00
■受付時間:カット〜19:00カラー・パーマ〜18:00
■場所:福岡市中央区大名1-2-20-1003
■定休日:毎週月曜日・第1第3火曜日(その他不定期)
■電話:092-725-9260
■メール:ginzahairsolution@gmail.com
こちらも合わせてお読みください。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。
関連の記事をよかったら飛んでみてください。
コメント